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20歳・男性からのお悩み

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こんにちは、僕は居酒屋でバイトをしている大学2年生です。

バイト先の先輩が、バイトリーダーや社員というわけでもないのに、仕事に対してやたらと熱くて、「もっと接客を向上させて行こう」とか「タイムカードを押した後にミーティングしよう」とか言ってきます。

僕としては仕事をサボったりするつもりはないですが、正直そこまでの気持ちでバイトをやっていません。お金が欲しいから仕方なくやっているというのが本音です。

これって僕が間違ってるんでしょうか? それとも先輩が間違ってるんでしょうか? シモダさんのご意見を教えてください!

 

シモダテツヤの回答

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僕も学生時代、いろいろな飲食のバイトをしてきましたが、まったくやる気がなかったのでお気持ちとてもよくわかります。そういう周りとの温度差を感じ取れなくてひとりだけ熱くなってる人と出会ってしまう、それは「事故」です。

そして「事故」ではあるのですが、その事故を起こしてくる人に一目置かれてるからそんなことになるのです。中途半端に頑張ってるところを見せるから激アツの人に捕まってしまうのです。

僕は学生時代、焼肉屋のキッチンで働いていたのですが、周りから何の期待もされないポジショニングに成功していました。そのバイト先は、仕事の責任にあわせてバンダナの色が変わっていくというルールがあり、

 

・新人、洗い場、米炊き=黄色

・肉場、サラダ場を扱える=緑色

・肉場、サラダ場に加え、石焼ビビンバを作れる=青色

・なんか凄いできる人=赤色

 

このような感じだったのですが、僕は2年半くらい働いてたのにずっと下から2番目の「緑色」でした。それもお情けで与えられた緑色で、店が忙しいときはデキる黄色いバンダナを巻いた新人が僕に変わりチョレギサラダを盛りつけ、僕は爪の間にくっさいカスを詰めながら薄暗い洗い場で皿を洗わされてました。

年下の新人に「シモダさん!米!」と言われたときの下克上感は凄まじいものがありました。そんなこんなで僕は誰からも期待されずに、もっと店を良くしようという決起会にも誘われず、辞めるときに冷蔵庫から塩タンを退職金代わりにくすねるというような不良になってしまったのです。

ですので、ご相談いただいたような面倒くさいことに巻き込まれないためにも、普段から「あいつの肉の並べ方は雑」とか「あいつはユッケを冷蔵庫から出すとき、少し食ってから出してる」といった自己ブランディングを徹底し、カスとして生きていくのがストレスフリーな人生への一歩かと思います。