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こんにちは、山口むつおです。

実はわたくし、ジモコロの取材で2回ほど青森県は弘前市(ひろさきし)へ行っております。2016年の夏に公開したこちらのカメントツの漫画はご覧になっていただけたでしょうか

 

 

ちなみにですが、祭りのシーズン中でなくても、弘前公園の近くには「津軽藩ねぷた村」という、本物のねぷたを展示している施設があります。ここでは様々な種類のねぷたを見て回ることができますので、シーズンではなくてもねぷたを楽しむことができますよ。

 

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カメントツは漫画家なので、取材した内容を漫画に起こすわけですが、その過程でまとめあげるためには泣く泣く削らざるを得ないシーンも出てくるものです。

 

そこで、この記事では漫画の中には入り切らなかったこぼれ話を実写を交えてご紹介したいと思います。

 

 

 

 

 

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まずはこちら。カメントツが弘前市の祭りを「ねぶた祭り」だと勘違いしており、弘前市役所の方に理由を教えてもらうシーンです。

 

 

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「ねぷた」を「ねぶた」と間違えるのはもちろんですが、ちょいちょい弘前市のことを「ひろまえし」と間違えて言うカメントツ。おもくそ市の職員さんの前で言うので、ドッキドキです。

 

 

 

 

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続いて、今度は実際にねぷた絵師・川村麗巴(かわむられいは)さんの作業場にお邪魔させていただくシーン。

 

 

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作業場にはたくさんの顔料がストックされています。

 

 

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いつも頭のどこかでねぷたの事を考え、インスピレーションを受けれる態勢をとっているという川村さん。資料として日本画のチェックも怠らないそうです。

 

 

 

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ちなみにねぷたって、この通り結構大きいです。ねぷた絵師になる条件として、まず自宅にこれくらい大きな絵を置いておける部屋があるのが条件になるとのこと。条件が部屋て。ぼくが前に住んでた家なんて、16平米の収納なしよ……?

 

 

 

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同じ筆でも使い方を変えることで、力強い輪郭や繊細な毛の質感を自在に表現していく川村さん。

 

 

 

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どういった工程でねぷたは作られていくのか、どんな想いが乗せられるか……1つ1つ丁寧に教えていただきました。

 

ちなみに、この取材にお邪魔させていただいたのが3月。ねぷたまつりの本番は8月。祭りの準備はだいたい半年前から行うのだそうです。つまりお祭りに関わる人たちは、1年の半分くらいはお祭りの事を考えている計算になります。 

 

 

 

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そして今度は、人形ねぷた絵師の中川俊一さん(本名:三浦俊一さん)をたずねたシーン。

 

 

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中川さんは、弘前大学大学院の地域社会研究科で客員研究員を務めるという、もう1つの顔も持っています。ねぷたを観光資源として捉えていて、他の多くの団体とは少し違ったスタンスでした。

 

 

 

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漫画の作中でもあった、人形ねぷたについて突っ込んだインタビューをしている様子です。「あれ?これもしかして、喧嘩になるやつじゃない?」と、横からちょっと心配しながらの現場でした(最終的に漫画同様、意気投合しました)。

 

 

 

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人形ねぷたの技術はこうした立体作品にも応用することができるとのことで、紹介してもらったのがこちらの照明。ねぷたを観光資源として捉えて突き詰めていくと、こうしたアプローチに行き着くことも納得できますね。

 

 

 

 

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さて、こちらは漫画の中には登場しなかった1コマ。さきほど登場していただいた川村さんが絵師として参加している、「東目屋地区ねぷた愛好会」のみなさんです。今回特別にその食事会に参加させてもらい、お話をいろいろと聞かせていただきました。

 

 

 

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この日はちょうど、新しいねぷたの下絵の確認を兼ねていました。こうやって何度も集まり、ねぷたの制作の進捗をみんなで確認し合います。

 

 

 

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こちらは現在の代表を務める三上雅人さん。祭りの会場である弘前駅の駅前までねぷたを運ぶ必要があるのですが、いかんせん大きいため、大型重機でけん引して1時間半ほどかけて運び込んでいるようです。普通にいけば30分くらいの道のりではあるのですが。

ねぷたは紙で出来ているので、雨が降ったら最悪だそうです。とにかく晴れることを祈るのみ……!

 

 

 

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1日中取材で動き回ったせいか、明らかに疲労が見えるカメントツ。この後、数杯ビールを飲んでその場に崩れ落ちました。 

 

 

 

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※仮面を外し、しばしの眠りにつくカメントツ

 

……というわけで、今回は少し趣向を変えて、漫画では紹介しきれなかった裏側の部分をあえて実写で紹介し直してみました。いかがだったでしょうか?

ぜひまた、本編であるカメントツの漫画と見比べつつ楽しんでもらえると幸いです。

 

 

 

あ!ちなみに弘前市は、アニメ「ふらいんぐうぃっち」の舞台となっている街です。
取材に行ったおかげで、作中に見たことある場所がたくさん出てきて、自分事にできてよかったです。

 

最後の最後でなんかすみません、ぼく、このアニメめっちゃ好きなんですよ。へへへ。

 

 

 

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