うふふふ…………

 

アハハハ…………

 

こんにちは。僕は今、女子高生とお菓子作りを楽しんでおります。忙しい為、今回はこの辺で失礼します。また次回お会いましょう!!

 

現場からは以上です!

 

 

(おわり)

 

 

 

すみません。今回の体験が楽しすぎて勝手に終わらせてしまいました。ライターのみくのしんです。

ジモコロではいつも『一日職業体験レポート』を書いてきました。

解体作業とか、冷凍倉庫とか……

 

www.e-aidem.com

 

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そんな僕がなぜ女子高生と楽しくお菓子作りをしているのかと言うと、今回の職業体験が……

 

そう! 今回は焼き菓子屋さんを一日体験します!

 


と言う訳で、宮城県は名取市にあるココフラン・イオンモール名取店さんにお邪魔しています。お菓子作るぞ~!

 

ココフラン・イオンモール名取店

住所|宮城県名取市杜せきのした5丁目3番地の1 イオンモール名取1F

営業時間|9時~21時

ココフラン公式HP

 

 

今回お世話になる、店長の柴田さんです

 

「本日はよろしくおねがいします! 今までゴリゴリの肉体労働ばかり体験してきたんで、ファンシーな焼き菓子屋さんの仕事に期待値が高まってます」

「ココフランでの仕事は、力は使わないし、高度な技術も必要ありませんから、誰でも出来ると思います」

「完成形のお菓子を見ると、とても素人が作れそうには見えないんですが……?」

「大丈夫 大丈夫! とりあえず、作業着を支給しますので着替えてください」

 

 

支給された制服を着て、前掛けをしてコック帽を被れば……

 

どじゃぁ~~ん!

見た目だけは完全に焼き菓子の鉄人。このパティシエみたいな格好、一回着てみたかったから嬉しい。

よ~し! やるぞー!

 

 

就業開始~お昼休みまで

厨房でパートさんたちに挨拶して、いよいよお仕事スタート!

 

「では、まず人気商品・コロネブーケを作ってもらいましょうか」

「いきなし!?」

「いきなしです! アルバイトの方にも初日で覚えてもらいます」

就業5分でこれ、絶対無理だろ……」

 


これが今回作るコロネブーケの生地です。右に見える銀色のトゲみたいな金型に、巻きつけるようにして形を作っていきます

 

すでにできあがってるものを焼くんじゃなくて、この段階から作っていくんですね」

「はい。全商品店内で作っています

「本格的だ! 生地を触ってみてもいいですか? うんうん、もっちりしててかなり冷えてますね。気持ち良い~! 一回デコに乗っけてもいいですか?」

冷えピタじゃないです。あたたかくすると柔らかくなってしまうので、成形しやすいように冷やしてます」

 


この1枚の生地から10セットのコロネブーケが作れるそう。定規で目印を付けて等分します

 

次に生地を優しく持ち上げ、金型の先端からくるくると生地を巻き付けます

 

「それではお手本として一つ作っていきますね」 

「はい! 工程が見えるようにゆっくりお願いs……」

 

ほいっ! ほいっ! ほいっ! ほいっ!

 

ほいっ!!

 

「一瞬! え? マジで何をやってるのか見えなかったんですけど」

「なんかこう……うん! とにかく一回やってみてください」

「そんなレクチャーある?」

「コツとしては、急がずリズムを考えて巻くことかな」

「お菓子を作ったこともない僕には、絶対無理だと思う」

 

くるくる…

 

くるくる…

 


シュルル…

 

「普通にできちゃった」

「あら上手!」

 

 一発目で上々な出来栄えにご満悦の僕。

 

「柴田さんの言う通り、リズムを考えながらだと意外に簡単に出来ますね!」

「みくのしんさん、器用なんですね! ただ、一発目から成功するって、記事としては面白さに欠けますが大丈夫ですか?」

「そんなことまで心配しなくていいです」

 

トレーに生地を並べてオーブンへ。一回軽く焼き色をつけます

 


ブウゥーン…

オーブンの中で、みるみるうちに焼き色が付いていくのを見るのは、子供の成長を見守る親の気分。おいしくな~れ♪

 

~4分後~

 


じゃ、そろそろオーブンから取り出………ぶわぁっ!!

 

「熱ッッッッ風!!!!!!」

「火傷だけは気をつけてくださいよ!!」

 

一回目の焼きが入ったコロネブーケの生地

 

金型を外した生地にグレースという砂糖水を塗ります。テリッテリになっておいしそう!

 

2度焼きが終われば、遂に仕上げのクリームを入れます!

 

「内容量が均一になるようにクリームをいれます。ベテランの人でもちょっと難しい作業なので、ゆっくり集中してやってくださいね」

「出来るかなぁ~」

 

グミュミュミュ~~~

 

スッ…

 

「今度もめっちゃ成功した」

「上手! 重さも均一だし、初回でこんなにできる人は珍しいですよ。前職でなにかやってました?

「いや、しばらく無職です」 

 

「ポテンシャルは高いのにね。社会って難しいよね……でも頑張っていればいつか……」

「気を遣われたら余計に悲しくなるから! 次は何をしたらいいんですか?」

「仕上げにココアパウダーやシュガーを軽く振って、完成です」

「おぉ、その作業は今までの中でも一番簡単そうですね。お任せください」

 

ドササッ…

 

あれ?

 

「…………」

「わわわわわ、もうその顔しないで! ごめんなさい!」

「冗談です(笑)これくらいならやり直しが効くので大丈夫ですよ」

 


と、言うわけで包装紙に包んで完成!! 美味しそ~~~!

 

他にもいくつか焼き菓子を作りましたが、基本的にどれも作り方がちゃんと決まっているので、難しい作業ではありません。

しかも集中して作っていたから時間の経過が早い!

 

「それじゃあちょうど12時ですし、お昼休憩にしましょうか!」

「え!?もうそんな時間?」

「昼休憩は1時間あります。せっかくのショッピングモールなので、昼食のあとは色々見て回ってください」

 

 

お昼休み

ランチはショッピングモールのフードコートが充実していて、何を食べていいか迷ってしまうくらい。注文するまでに15分が経過してしまいました

 

食べ終わったらゲーセンや……

お店を回ることが出来るのも、ショッピングモールの良い所ですね!

 

「あ、ここに居た。そろそろ休憩終わりなんで行きましょう! 午後から高校生の女子男子がバイトで来ますよ!」

JKDK!??」

 

 

午後の作業開始~午後休憩まで

午後からは隣にある同系列店のビアードパパさんでシュークリームを作る作業を体験させてもらえる事に

 

www.beardpapa.jp

 

こちらでバイトしているのが、噂の女子高生、この人です!

笑顔がステキな佐藤さん、18歳!

 

「よよよよろしくお願いします!」

「そんな緊張しないで下さい(笑)」

27歳のオッサンが女子高生と喋ることなんて普通ないし、犯罪だから」

「喋るだけなら犯罪じゃないでしょ! 佐藤さんもまだ新人なので、今回は3人で一緒にやっていきましょう」

 

「この機械にクリームが入っているので、ノズルをシューに差し込んで、偏りが無いようにクリームを注入します。最初は難しいけど頑張って下さいね」

「わかりました! でもこれ、どれくらいクリームが入ってるのか外からは見えないんで難しそう」

 

ヌモモモ……

 

「わ、入ってる入ってる! どれくらい入れたらいいのコレ!!」

「落ち着いて! ゆっくりやれば大丈夫だから!」

「え、これくらいでいいの? まだ? え、どうなの? どうなのー!?」

 

スッ…

 

「お見事! 一発で合格しましたね!」

「わー、上手! 私は最初なかなか出来ませんでしたよ!!」

「僕、焼菓子を作るためにこの世に産まれてきたのかな……」

ライターなら、1回2回くらいは失敗したほうが絶対良いと思いますけどね」

「ライターやめて焼き菓子職人になります」

 

クリームを詰めたら、砂糖を振りかけて完成! 注文してからクリームを詰めるので、結構速さが求められます

 

佐藤さんも未だに失敗してしまうことがあるそう

 

と、ここで突然シュークリーム30個の注文があり、突発的に忙しくなる厨房内。本来は15時~17時のおやつ時間帯が一番忙しくなるみたいです

 

「はぁ~、ちょっと忙しかったですね。ココフランでは一日通しの場合、合計70分休憩できます。15時からのピーク前に、軽く休憩を取っていいですよ」

「それではいただきます!」

「じゃあ私も。みくのしんさん、一緒に休憩します?

「この歳になって、女子高生から休憩に誘われることあるかね……」

 

 

小休憩

「佐藤さんは、どうしてこちら(ビアードパパ)でバイトしようと思ったんですか?」

「私って少しトロい性格で……去年買い物に来た時、店員さんが笑顔で仕事もテキパキやっているのを見て、私もこうなりたい! と思って入りました」

「ちなみにビアードパパ以外でバイトしたことある?」

「ありませんね。ここが初めてです。従業員の方もみんないい人なので、多分辞めないと思います」

「あれ? 店長から台本か何かもらってます? こんなに純粋な女子高生、今どきいるの?」

 

「将来はお菓子作りの仕事に就きたいとか?」

「どうでしょう。将来のことはまだあまり考えてないんですけど……今は体育の先生になりたいかな」

「へー、どうして!?」

「今通ってる学校の体育の先生がすごく良い人で、あの人みたいになって私も母校に恩返しができたらって思ってます」

「いやこんな純粋な女子高生いないだろって! そういう夢とかを、同年代のバイト仲間と語り合ったりするんだろうなぁ。いいなぁ」

仲の良い友だちもできたので、喋ったりしますね」

「バイト代はどういうことに使うの?」

「普通に服とかですね。初給料では……」

 

[ザ・ノース・フェイス]クライムライトジャケット Climb Light Jacket レディース ブラック 日本 M (日本サイズM相当)

※参考(たぶんこういうの) 

 

「ノース・フェイスのマウンテンパーカーを買いました!」

「うんうん、そっかそっか。プラダとかディオールとかじゃなく、ノース・フェイスね。お小遣いじゃ手が届かないから、初めてバイトしてね……何だこの温かい気持ち

「なんか見たことない顔になってますけど、大丈夫ですか?」

「いやホンマ、言うてくれたら、オッチャンがナンボでも買うたるがな、しかし」

「でも、みくのしんさんって無職なんですよね?」

「じゃあ僕に買ってください」

「なんで!?」

 

純粋さにあてられて、もはや親の気持ちに……

 

 

午後の作業再開

休憩後からは男子高校生、高橋くんと一緒に作業していきます。


いや、ブラザーズ??

下手な兄弟より僕に似ている彼が、高橋くん18歳

 

「今回は高橋くんがいてくれてホッとした。女性ばっかりっていう環境に緊張しちゃって」

「確かに、男の人が少なくて緊張するっていうのはあるかもしれません」

「さっきも、ロッカー室で女性二人が、雑談しながらヘアゴム外してる所に遭遇して……『ぁひゃっ!』って言いながら扉閉めちゃったもん。肉体労働ばっかりレポートしてきたから、女性の空気に慣れてないのよ」

「精神年齢低すぎません?」

 


人気メニューのアップルリングを、高橋くんに教わりながら作っていきます

 

リンゴを生地で巻き、形が崩れないように円の形を作っていきます。難しい……

 

形を整えたらオーブンに入れて焼きを入れましょう

 

「焼いてる間に色々聞いてもいいですか? 高橋くんはここで働いて長そうだけど、一番嬉しい時とか楽しい時とかってある?」

お客さんが笑顔でお菓子を選んでる時とかですかね」

「解答が優等生過ぎる……マジで台本もらってない?

「台本なんか渡してないですよ!」

「どうしてココフランでバイトしようと思ったんですか? モテたいからですよね? そりゃそうだよなー。ありがとう!」

「いや、勝手に決めないでくださいよ! 僕は元から料理を作るのが好きなんです。一度家でパウンドケーキを作った時に、焼菓子を作るのも楽しいなと思って、ここに入りました」

「女子力高っ」

「こないだはマカロンを作って持ってきてくれましたね」

「女子力高すぎるって!」

 

と言ってる間にアップルリングが焼き上がりました。美しいぜ…!!

 

さらにもう一度焼きを入れた完成品がこちら。指で差しているものが少し焦げているのがおわかりでしょうか。そうです、僕が作ったやつです

 

「アップルリングは包むのも少し難しいですし、中々大変ですね」

「でもこれが一番難しいので、これが出来たら他は全部できます!

「僕、もうここで働けるじゃん」

「じゃあ高橋くんも小休憩取ってきていいよ!」

「ありがとうございます! みくのしんさんはもう休憩取りました?」

「あ、まだです! 一緒に取りましょう!」

「すげーさり気なく嘘つきますね。まぁ、今は落ち着いているので10分位なら良いですよ!」

 

 

小休憩

「この仕事のこと、本当に好きなの?」

「本当に好きですし楽しいですよ! 趣味がバイトに活かされてるんで、ピッタリの職場です」

「趣味って料理だよね? 将来はやっぱりパティシエとかになりたいの?」

「いえ、料理はあくまで趣味ですね。将来は理学療法士を目指してます」

「え、なんて? りがくりょうほう……? ちょっとスマホで調べるね………えーっと、何なに? うんうん、なるほど……凄っ!」

「それくらい知ってて下さい」

「なんかみんな純粋で良い子ばっかりだなぁ。ちなみに、さっき話を聞いた佐藤さんは、初任給で服を買ったらしいけど、高橋くんは何を買ったの?」

「なんだっけなー……あ!」

 

「良い砥石です」

 

「ん……?」

 


「良い、砥石です」

 

「バイト代で“良い砥石”を買う18歳、初めて見ました。料理以外に趣味とか無いの?」

「釣りとギターですかね」

「渋っ!定年後のおじさん?」

「こないだ釣ったアジでなめろう作りました」

「やっぱり定年後のおじさんじゃん」

「ハイハイハイ! 二人共、もう休憩終わりですよ! お仕事もそろそろ終わりだから、最後に片付けしましょう!」

「うわ、もうラスト30分だった!」

 

終業が迫ってきたので、最後はゴミをまとめて、ショッピングモール内のゴミ捨て場に持ってい行きます。結構な量だなー。

分別して、店舗が判別できるシールを貼って……

 

と、ここで遂に…………

 

 作業終了ーー!!!終わったー!!!!

 

 

作業を終えて

「お仕事お疲れ様です!本当に上手でしたね!!

「自他ともに認めるくらい上手かったです。点数を付けるとしたら何点ですか?」

「90点です!」

「高得点!!」

「100点じゃない理由は、女子高生の佐藤さんを見る目に、邪悪なものを感じたからです。他は本当に完璧でした!」

「しこりが残る……」

 

「それでは今日の給料を支払いますね。お疲れ様です!」

「ウワー!!やったやった!!ちなみにおいくらでしょうか?」

「8800円です!」

「最高だ~~! 職場内も仲良くて、ストレスフリーの職場でした。辞めてく人、少なさそう!」

「そうですね。辞める人はかなり少ないです。実は私も高校の頃に初バイトで入ってから、ずっと働き続けて社員になったんです」

「それって凄すぎない?」

 

と、言うわけで女性ばかりの楽しい職業体験が終わりました。

最後に一日体験して気づいたことを書いておきます!!

 

・あっという間に時間がすぎる

集中してお菓子を作るのでいつの間にかにお昼休憩になって気付いたら日が暮れてます

 

・ショッピングモール最高

お昼にも困らないし、仕事終わりに買い物も出来るから最高! 全国チェーンのお店なので、周辺環境で職場を選んでもいいかもしれません

 

・職場は女性が9割

もちろん男性も全然オーケー! ただ男が少ないので少しさみしい気持ちになるかも?

 

・バイト代の使い方は自由

マウンテンパーカーを買おうが、良い砥石を買おうがその人の勝手。いや良い砥石買う?

 

ココフランさんは全国にチェーン展開しています。同系列のビアードパパ等のお店もあるので、気になった方が居たら是非連絡してみてくださいね!!

 

ココフラン・イオンモール名取店

住所|宮城県名取市杜せきのした5丁目3番地の1 イオンモール名取1F

営業時間|9時~21時

ココフラン公式HP

 

www.beardpapa.jp

 

▼今回職業体験したお店の求人を見る

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ーー就業後

 


帰りに自分が作ったアップルリングを購入しました!

 


いびつだけど、それが逆に愛おしい……。そして、おいしそう~!

 

僕はこれから自分で作ったお菓子を食べるのでこの辺で失礼します!!また次の職業体験でお会いしましょう!!

 

ばいばい!!

 

 

(おしまい)

※今回のレポートは、あくまでライターが体験させてもらった現場に限定したものです

 

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