こんにちは、ジモコロ編集部です! 早くも4回目になりました「まとめ」シリーズ。

「災害」「職人」「一次産業」と少々カタめのテーマが続きましたが、今回は「漫画・アニメ」

 

どちらも今や世界に誇れる日本の文化。入り口はポップでも、さまざまなカルチャーや仕事を深く知るきっかけになるものばかりです。

 

そんな漫画とアニメをテーマに書かれたジモコロ流の過去記事たちに、スポットをガンガン当てていきます。ぜひお付き合いください~!

 

漫画・アニメからカルチャーを知る!

まずは漫画・アニメを切り口に、カルチャーを深掘りする記事を4本紹介します!

 

2018年10月からはアニメ2期も始まる『ゴールデンカムイ』に端を発した、アイヌ文化の取材記事!

 

釧路の民芸品店『ユーカラ堂』店主にして阿寒アイヌ工芸協同組合理事、さらに阿寒アイヌ協会副会長でもある床 州生(とこ しゅうせい)さんにお話を伺いました。肩書きの長さがすごい。

 

床さんの知人が作った「マキリ(小刀)」が実際に『ゴールデンカムイ』の漫画に登場して、名前がクレジットされたこともあるのだとか!

 

アイヌの人々の結婚、食生活、服飾文化、民話などなど多岐にわたる興味深いお話が飛び出しました。

「シシャモ」「ラッコ」「トナカイ」、あとはファッション誌の名前になっている「ノンノ」なんかもアイヌ語らしいですよ!

 

「アイヌは暗くて重い部分が注目されがちだけど、もっとアイヌの文化を明るく楽しく伝えていきたい」という床さんの言葉は、今のアイヌの皆さんの前向きなマインドを象徴しているように思います。

 

 

お次はこの記事!

「囲碁といえば?」と問われた際、多くの人が名前を挙げるであろう『ヒカルの碁』。『週刊少年ジャンプ』で連載され、アニメ化もされた人気作品です。

 

でも実際、「囲碁のルールってよくわからない…」という人は多いんじゃないでしょうか?

 

そこで、囲碁のプロ棋士として活躍されている関山利道九段を取材!

 

関山九段も『ヒカルの碁』はお好きらしく、「マンガに出てくる藤原佐為って本当に強いの?」という疑問に答えていただく場面も。作品のファンは必見です。

 

関山九段じきじきに教えていただいた、初心者でもわかるルール解説も紹介しています。

今はスマホのアプリなどで手軽に遊べますし、この記事をきっかけに、ぜひ囲碁に挑戦してみていただけると嬉しいですね。

 

 

雰囲気はガラッと変わり、お次は『BLUE GIANT』を切り口にしたジャズの記事。『ビッグコミック』掲載のジャズ漫画で、現在も続編が連載中です。

 

六本木にあるジャズバー 『Alfie(アルフィー)』の日野容子さんに指南を請いました!

 

ジャズバーの料金相場や「最初は何から聴けばいいか」など、ガチで役立つ即戦力なアドバイスの数々。

オススメのジャズミュージシャンも挙げていただいたので、まさにビギナーにピッタリの記事です!

 

取材中に始まったライブ。雰囲気がステキすぎる。

 

囲碁の関山九段も然り、「ちょっと敷居が高いかも」と思われがちなカルチャーの敷居を壊そうとしてくれてる人って最高ですよね。

 

 

お察しかもしれませんが、次は超絶ディープな記事です。サムネイル画像からすでにヤバそうな空気が…。

 

東京都墨田区にある仮面専門店『仮面屋おもて』。

2018年10月からアニメ2期が放送される『東京喰種(トーキョーグール)』や、『デスノート』の映画に仮面を貸し出したりもしているそう!きっと仮面界隈(?)では超有名なんでしょう。

 

なにこれすごい。このまとめの写真だけではとても店内の仮面を紹介しきれないので、その全貌はぜひ記事で確認してください。

 

店主の大川原脩平(おおかわら・しゅうへい)さん曰く、「手に持つタイプの仮面」。「仮面」って何なのかもう分からないよ。

 

でも確かに、仮面をつけると普段の自分ではやれないようなこともやれたりするんですよね。学校の文化祭とかで、そういう人いませんでした?

 

それにしてもさすが下町と言うべきか、東京にこんな「超こだわり」のお店があるんですね。東京のローカルも面白い!

 

 

お次に、普段はなかなかお話を聞けない、アニメ・漫画の「製作側」の人たちへの取材記事を。

 

「中の人」に話を聞いてみた

 

アニメ『小林さんちのメイドラゴン』を観ていて、ふと「声優」という職業が気になりだしたライターのマンスーン。

 

それでホントに『メイドラゴン』主人公役の声優・桑原由気さんに取材できちゃうんですから、なんたる役得でしょう。

 

取材ではアフレコやゲーム収録、ニコ生にまつわる裏話が続々と……!

 

なんでも桑原さん、声優になりたての頃は、トイレ清掃やコンビニのパスタに明太子のチューブを絞るバイトをやっていたそうです。読めば好感度爆上げ間違いなし。

 

華々しいお仕事の裏の大変さが垣間見えつつも、それ以上に桑原さんのお話から元気をもらえる記事です。

 

 

 

記事が書かれた時点では75万でしたが、今では100万フォロワー(!)を超える漫画家・鴻池剛さん。

ネットに投稿した漫画の人気がバクハツして商業誌での連載、そして書籍化……!めちゃめちゃ「今」っぽい広がり方です。

 

こちらが実写のぽんた。漫画ではデフォルメされたかわいい姿になったのも「簡略化のため」だったそうですが……結果、それがめちゃめちゃウケたわけですね。

人生、何がどう転ぶか分からない……!と思わずにはいられません。

 

 

さて、今度は熱心なジモコロ読者の方には馴染み深い名前が登場します!

 

『柳田さんと民話』『特選!ポテン生活』をジモコロでゆる~く連載してくださっている木下晋也さん。連載のきっかけは、そもそもこの記事だったんですね!

 

インタビューでは、漫画がヒットしたという話からラーメンのトッピングヒエラルキーの話へとなぜか発展。

 

取材を担当したシモダが、昔描いていた4コマをプロの漫画家にチェックされ、なんとも言えない表情を浮かべる図です。

 

他にも「8コマ」という漫画のスタイルが生まれたきっかけ、ネタを生み出すコツなどなど、面白い話が盛りだくさんです!

 

 

漫画にまつわる面白記事シリーズ

最後に、「漫画」を切り口にしたイチオシ記事を3本ご紹介!まずは日本初の「マンガ学部」のお話です。

 

 

記事前半では、京都精華大学にあるマンガ学部カートゥーンコースの教員、姜 竣(カン ジュン)先生にインタビュー。「デビューのための足掛かりはたくさん用意している」という、自信に裏打ちされた言葉が飛び出します!

 

「企業に就職する場合、マンガばっか描いてて就職できるんですか?」なんてあけすけな問いにも難なく答えてくださった姜先生、さすがです。

 

そして同じくマンガ学部の講師であり、石森プロ独立後に『ゲームセンターあらし』をヒットさせたすがやみつる先生も記事に登場!

 

漫画にまつわる雑学など、漫画ファン必見のトークが繰り広げられました。(でも記事の最後のほう、マンガ学部が関係なくなってない…?)

 

 

「日本一入りにくい」って何ぞや?? と思いながらページを開くと……

 

「あ~こういう感じね!」ともならない、ぶっ飛んだ意味不明度のお店です。そもそもここ、漫画喫茶なの?

 

マスター曰く、ちゃんと漫画喫茶だそうです。

30年前から営業してて、ちゃんと新作も仕入れてて、でもお客さんは滅多に来なくて、ネットでの漫画販売なども行っていて、おいしいコーヒーを何杯も出してくれて……

 

極めつけは、マスターの模写が超うまい。

 

漫画にも「高度成長期」があったと語るマスター。画面越しにビシビシ伝わってくる、アツい漫画愛が見どころです。

こだわりのあるニッチな仕事人の姿を切り取った、ジモコロらしい記事ではないでしょうか。

 

 

最後はバーグハンバーグバーグ社長・シモダと社員の対談シリーズから。

 

もちろんただ単に「好きな漫画を発表し合うだけ」の記事なはずもなく……シモダのとある新説が披露されます。

 

それを受けて、

これが、

 

こんな風に変わりました。果たしてシモダの新説とは!?

 

これが本当に「社員の(仲間の)パーソナリティの把握」になるのかどうかは、読者の皆さまにぜひやってみていただきたいところです! 

皆さんも自分なりの「ベスト5」を想像しながら読んでみてください。

 

おわりに

以上、10本をご紹介しました! 気になった記事はありましたか?

 

「ゴールデンカムイ」で興味を持った人へ |アイヌってこんな人たちでした

囲碁棋士から見た「ヒカルの碁」ってどうなの? 初代本因坊の孫に聞いてきた

『BLUE GIANT』好き必見! 初心者のためのジャズバー入店マニュアル

東京喰種にも登場! 本当の自分を呼び起こす「仮面」の世界

『メイドラゴン』トール役の桑原由気に聞く!新人声優の一日ってどんな感じなの?

「猫のぽんたを飼い始めたら人生が好転した」 75万フォロワーの漫画家・鴻池剛が明かす半生

「8コマ漫画家」の木下晋也に、ネットで読まれる漫画の作り方を聞いてきた

日本初のマンガ学部! 京都精華大学の教授にリアルすぎる話を聞いてきた

「日本一入りにくい漫画喫茶」は不器用すぎるマスターの漫画愛にあふれていた

社長と語らう夕べ:「好きな漫画ベスト5」―それ絶対カッコつけてるよね?

 

漫画やアニメである以上、多くは何かしらの「題材」があるわけです。そして熱心なファンが「題材」のほうにも興味を持ち、文化に触れ、どんどん広がっていく。

 

つまり「漫画・アニメ」というカルチャーには、連動して別のカルチャーを振興させうる素晴らしい力がある。その強さを改めて感じました。かの『スラムダンク』がバスケブームを引き起こしたように――。

 

それでは今回はこのへんで。過去のまとめ記事もぜひご覧ください!

 

【まとめ】知って備えよう!ジモコロの「災害」記事12選

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