どうも、ジモコロ編集長の徳谷柿次郎です。
2015年に始まったジモコロの影響でローカルの魅力にズブズブとハマっていきました。大阪の都市部で生まれ育ち、10年近く東京でサバイブ。満員電車に揺られながらの片道50分の時間がしんどくなってきたこともあり、5年前に長野県へ移住しました。
いろんな縁があって東京まで片道約80分の長野市を拠点にしながら、あいもかわらず全国行脚の日々なんですが、今年5月からナウマンゾウ発掘で有名な野尻湖を擁する信濃町へ。住宅ローン30年の十字架を背負って、自然ど真ん中の環境に土地と家を買いました。
撮影:小林直博
テレワークの働き方がこんなにも普及するとは正直思っていませんでした。でも、いまや都市部に住むメリットが大きく変わってきていて、地方移住を選択する人が増えてきています。
ここで移住したい県No.1の称号を得ている長野県こと信州の出番ですよ。ほっといてもそこそこ移住者が増えている信州なんですが、ここ2年間の需要は予想以上。
いわゆる自然豊かな暮らしを求めたり、古民家を改修してお店を始めたりなど、既存の欲求を満たすための移住だけではなく、長野市や松本市などの都会すぎず田舎すぎずな“ちょうどいい地方都市での暮らし”を始める人が増えています。
県庁所在地でもある長野市は、平常時には年間約600万人が訪れるほどの観光都市でもあります
完全に時がきた! ってやつです。
実はジモコロとは別に長野県×信濃毎日新聞のお仕事で「長野の空気を深く吸い込もう SuuHaa(スーハー)」という移住総合メディアも立ち上げています。そりゃもう5年近く住んでますからね。土地に縛られず長野県全域をあちこち動きまわって、ジモコロにぴったりなネタをかきあつめ、リスみたいに頬張っている状態。
「長野に住んでるからなぁ……」の遠慮でジモコロでは長野ネタを極力控えていたくらいなんですよ。いくつか漏れでているのは事実なんですけど、東京の編集者が東京のネタを深掘りできることと同様に、長野に住んでいるジモコロ編集長としてその欲求を解放したいと思います!
北海道に続くエリア特集(大義名分)……
信州大探索を始めます。
2022年は7年に一度の善光寺「御開帳」だけでなく、前回取材した奇祭「御柱祭」も同時開催(御開帳がコロナで一年延期になったことで同時開催なので、過去になかった)。東京から北陸新幹線に乗れば片道約80分の利便性、新宿や池袋から高速バスも格安の金額で毎日出ています。
全国47都道府県をフーテンの寅さんのように旅して、各地の文化や歴史に触れてきていますが……改めて長野県は地政学的に強い。もちろん課題もたくさんありますが、山に囲まれた大自然のポテンシャルと近代的インフラに恵まれた住み心地は“ちょうどいい”と言わざるをえません。
みんなも一緒に信州大探索していきましょう! 旅は最高!
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このエリア特集を機に、ほかのメディアではなかなか読めないような長野県の奥深さに触れてもらえると嬉しいです。ただ好きだからやる。
好きで暮らして、プライベートの時間を差し出して長野アテンドを積み上げた結果、10組以上の移住者が生まれました。人間が人間らしく生きるために、ちょっとした旅の選択肢のひとつでも、人生を変えてしまうような価値観との出会いでも、この特集が影響を与えられたら幸いです。
過去につくった長野の記事
ジモコロでは、これまでにも沢山の長野の文化と人を取材してきました。あわせて読んでもらえれば、長野の魅力がより伝わるんじゃないかと思います。
そして、長野の移住総合メディア『SuuHaa』の編集制作を通して、たくさんの長野の魅力を知りました。
ぜひ、こちらも併せて読んでみてください。
長野って“ちょうどいい”んです
こうして振り返ると、既に長野でたくさんの人に出会い、たくさんの楽しみに触れてきました。
山のなかにあるサウナに入って、
青木湖で湖に飛び込む遊びもできるし、
野尻湖で人生初のバス釣りにハマることもできるし、
車で一時間もかからないキャンプ場で焚き火もできるし、
菜の花畑で春を色濃く感じることも、
家賃3万円の古民家で小商いもできる。
何より、違う土地の友達もしょっちゅう遊びにきてくれます。
東京から新幹線で約80分という距離の近さと、自然も町も楽しめるバランスの良さがそうさせるんだろうなあ。本当に長野は住むにも遊ぶにも“ちょうどいい”土地なんですよ。
長野に5年間住んでみて、県内外の友人たちを案内するためにたくさんの魅力的な場所を知りました。それでも、まだまだ知らない魅力がたくさんあるはず。
ぜひみなさんも、一緒に長野の魅力を探索してみませんか?
ハッシュタグ #信州大探索 で取材してほしい長野ネタがあったらツイートしてください。僕たち編集部が取材に行って、みなさんの代わりに根掘り葉掘り話を聞いてくるかもしれません。
それではみなさん、また長野の話をしましょう。